こんにちは!
イライラママを笑顔にしたい。
現役保育士・子育て専門カウンセラーHARUです。
日々休みのない育児、本当にお疲れ様です。
兄弟(兄妹、姉妹、姉弟)育児をされているママたちは、毎日の兄弟喧嘩にうんざりされていることと思います。
兄弟喧嘩は、子ども同士の距離感が近いため、当たり前だし、兄弟喧嘩から社会性を学べる貴重な機会となります。
そうはいってもですよね・・・。
毎日、兄弟喧嘩をされるとうんざりしてしまいますね。
そんなお疲れなママ必見!
ママの関わり方で、兄弟喧嘩を減らすことができるのです。そして、兄弟喧嘩を見てもママがイライラせず、余裕を持って対応することができるようになります。
これを知っていると知らないとでは、ママの疲弊具合がかなり変わってくると思います。
今日は、兄弟喧嘩のお悩みを解消するコツをお伝えします。
この記事を読んで「そうだったのか。やってみよう!」と思ってくださったら嬉しいです。
1、兄弟喧嘩は口を出さずに見守る
兄弟喧嘩が始まると、つい気になってしまい、子どもの間に入って、ジャッジしていませんか?
親が審判をしてしまうと、親の心の取り合いになります。
そうすると、喧嘩がエスカレートします。味方になってもらえなかった子は心が傷つき、積もり積もると、親子関係にもヒビが入ってしまいます。
口を出したくなりますが我慢が必要です。子育ては日々忍耐力が磨かれていきます。子育ては自分育てでもありますね。
子どもをコントロール(夫など他者をコントロール)するより、自分をコントロールする方が容易ですし、悪い状況が良い状況に好転しやすいです。
『兄弟喧嘩は見守るもの』と思ってください。
『見守る=観察』です。喧嘩を直視していなくて大丈夫なので、家事をしながら、視界の片隅で様子を見ます。
親が審判をしなくなると、子どもたちで解決できる力が身に付いてきます。
子どもたちで解決できるようになると、ママの手がかからないので、グッと楽になります。
子どもたちで解決できた時は、褒めてあげることが重要です。
2、喧嘩を長引かせないための3つのコツ
子どもたちだけでは、解決できない時は、手助けをしましょう。手助けとは、話を聴くことです。
喧嘩中、もしくは喧嘩後に親に自分の言い分を訴えてきたら、しっかり話を聴いてあげてください。
話を聴いてもらえるだけで、感情が落ち着きます。怒りの感情は、わかってもらえると小さくなり、わかってもらえないと大きくなります。
子どもの話を聴いただけで、ママにわかってもらえた後は、兄弟仲良く遊び始めたりします。
この時に大切なことは、(大太字)『あいづち』『共感』『傾聴』の3つです。
コツ①『あいづち』
話を聴いているのが相手に伝わり、相手も話しやすくなります。
例えば、
・うんうん
・へー
・ふ〜ん
・ほー
・そっかー
・そうだったのね
・なるほどね〜
コツ②『共感』
「わかってくれた」と相手を安心させることができます。
例えば、
・それは嫌な気持ちになったね
・叩かれて痛かったね
・いつも弟に邪魔されて嫌だよね
・お兄ちゃんと遊びたかっただけなんだよね
・よく我慢したね
・よく頑張ったね
・叩かれたのにやり返さなくて偉かったね
・おもちゃ譲ってあげて優しかったね
コツ③『傾聴』
口を出したくなるのをぐっと我慢して、子どもの話をよく聴きます。親にあれこれ注意されると、「ママに話しても、僕の気持ちを分かってくれない」と思い、話をしなくなります。
親が『あいづち』と『共感』で話を聴いてくれると、子どもは「ママは分かってくれた!」と安心して、どんどん本音を話してくれるようになります。
『あいづち』『共感』『傾聴』を、普段の親子の会話でも是非やってみてください。
子どもの承認欲求が満たされて、自己肯定感が高まり、親子関係が良好になります。
『話を聴く』というのは、子育ても対人関係においても、大切なことですね。
この記事に、沢山の情報を詰め込んでいます。「あれもこれもできない」と思った方、まずは、この上記の3つのコツを使って、『話を聴く』をお試しいただくことをおすすめします。
3、暴力をふるったら止める
兄弟喧嘩中、どちらかが暴力をふるったら、止めに入ります。
①暴力をとめる
〜「叩くのはダメ!」と『その行為+ダメ!』を子どもの目を見て真剣に言いましょう。この時、子どもの目線まで、ママが腰を低く落とすとより伝わります。
② お互いの言い分を聴く。審判はしない。
〜話を聴いてあげている内に、子どもたちも落ち着いてきます。
③ 落ち着いたら『兄弟喧嘩のルール』を伝える。
〜ガミガミ怒ったり、注意をするのは逆効果なので、落ち着いた声(低めの声が効果的)のトーンで、子どもの目を見て、諭すように伝えましょう。
家庭によって大切にしたいこと、親が許せないことが違うので、夫婦で話し合って、統一したルールを決めておきましょう。
例
●首から上への攻撃はしない
〜頭が大事なこと、首を絞めると死んでしまうことを伝えます。
●お腹を蹴らない・踏まない
〜お腹には大事な臓器がたくさんあること、喧嘩でなくても、高いところからジャンプして遊ぶ時にも気をつけるよう伝えます。
●泣いたら終了
〜それ以上エスカレートしないよう、終わりを決めておきます。
ルールを破った時は、『すぐにそばに寄り』、『子どもの目を見て』、『大人の威厳を持って叱ります』。
この時、感情的に怒っても子どもに伝えたいことが伝わりません。『具体的にどうしたらいいか』を話します。
親が感情的に怒らないだけでも、子どもの心や行動が落ち着いてきます。そして、落ち着いている時に、言葉で何が嫌だったかを言える練習をしましょう。
4、ちょっかいを出す子とスペシャルタイム
「いつも上の子が下の子にちょっかいを出して喧嘩になる」「いつも下の子が上の子にちょっかいを出して喧嘩になる」ということありませんか?
相手に不満を持っているので、ちょっかいを出します。いつもちょっかいを出す方が決まっている時は、大概は『ママを取られた気分で不満』ということが多いです。
また、兄弟喧嘩のルールを破ってでも喧嘩をする時も、兄弟に腹が立っているというよりも、ママに相手をしてほしい時かもしれません。
この時の心理は、『兄弟喧嘩をすると、ママが相手をしてくれるので嬉しい』です。子どもは怒られてでも相手をして欲しいのものなのです。
こうなると、兄弟喧嘩が頻発して、ママのストレスも溜まる一方ですね。
これを解決するには、ちょっかいを出す子とスペシャルタイムをすることです。
●子どもと1対1で関わる時間です。
●子どもの好きなことを子どものペースに親が合わせて、肯定的に関わります。
●他の兄弟に邪魔されないようにして、その子だけと関わる時間にします。
なんとこのスペシャルタイムは、幼児だけでなく、小学生、中学生、高校生等、年齢問わず有効です。
スペシャルタイム例
・子どもの話を聴く
・子どもの好きな遊びを一緒にする
・じゃれあったり、抱っこやおんぶなどスキンシップをとる
スペシャルタイム以外にも、ママができることがあります。
ちょっかいを出す子、手を出す子の方に「あなたが大好きだよ」を伝えていきます。 自分が、満たされていくと、兄弟にも優しくなっていきます。
例えば、
食事の介助ができなくても、下の子に食べさせながら、上の子に「○○ちゃん、美味しい?」と聞いたり「○○ちゃんの大好きな□□を入れたんだよ」「○○ちゃん、スプーン使うの上手ね」と声をかけたり。手が使えないぶん、声をかけてあげます。
特に、「名前を呼ぶ」「好ましい行動を見ているよと伝える」「大好きを伝える」そんなことが大切だと思います。
逆に好ましくない行動をしたときには、無言で止めるます。そのあと好ましい方法だけ伝えるようにすると、好ましくない行動をしても、ママは声をかけてくれないとわかって、その行動が減ってきますよ。
好ましい行動を見逃さず、「それいいね!」と声かけてあげるだけで、子どもはその行動を繰り返してくれるようになります。
『兄弟喧嘩は減る』と子どもたちを信じて、長い目で見ていきましょうね。ママがこの4つのコツで対応してくれていたら、きっと仲良し兄弟になりますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ひとつでも実践できそうな事があったらぜひ、今日から早速実践してみてください!
残念ながら、知識だけでは身に付きません。人間は忘れてしまう生き物なので。
さぁ、今日からひとつからやってみましょう!
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