言うことを聞かない子どもが変わる!子どもへのイライラを手放す正しい叱り方!!

こんにちは!

イライラママを笑顔にしたい。
現役保育士・子育て専門カウンセラーHARUです。

正しい叱り方を誰かに教わったことはありますか?

多くの方は、教わったことがないのではないでしょうか。そのため、親や身近な人に叱られた経験を真似たり、参考にして叱っていると思います。

ここで注意したいことがあります。

叱り方を間違えると、子どもの自信ややる気を削いでしまいます。

叱ると子どもはハッと行動を止めますが、こちらが何について叱っているのか理解していないこともあります。

●ちょっとしたことで怒鳴る
●責めるような口調で言う
●早口でまくしたてる

普段からこの様になっている場合は要注意です。『ママが怖いからやる』『ママが不機嫌だからやめる』の習慣をつけてしまうと、どんどん声を張り上げなければならなくなります。

子どもの自己肯定感を下げずに、忙しいママが少しでも叱る時間が減る、10のコツをお伝えします。

10のコツの中でひとつでも実践されたら、子どもに変化が出てきます。ママの考え方や行動が変わると子どもも変わります。そんな変化を楽しみに、今日から実践してみてください。

この記事を読んで「そうだったのか。やってみよう!」と思ってくださったら嬉しいです。

目次

1、子どもの言い訳を聞き共感する

子どもの困った行為を、悪いことだと決めつけず、行動の裏にある子どもの気持ちを理解してみてください。

大人から怒られたり、小言を言われた時、よく子どもが「だって…」と言います。言い返したくなりますが、「だって…」の後の子どもの気持ちを聞きましょう。この言葉の後には、子どもたちの気持ちが隠さています。

でも、「だって」を聞くと、ムカッ!としますよね。『言い訳をしようとしている!』と思い、声を荒げて「だって」の後の言葉をかき消そうとしてしまいます。でも、子どもの「だって」をさえぎるのはもったいないことなのです。

「だって」のあとの言葉に、大人が耳を傾けてくれたら、『わかってくれた』と子どもは安心して、嬉しさでいっぱいになります。そうすると、大人の言葉にも耳を傾けられるようになります。

「だって」の奥にある子どもの気持ち。「悲しかった」「悔しかった」「不安だった」「もどかしかった」などの感情。心を静めて一緒に感じてあげてください。

子どもの思いを大切にすることは、しつけのできていない親ではありません。わがままになるどころか、甘えを受け止めてもらった子どもの方が、自己肯定感の高い、自立した大人に成長します。

2、あいづちとオウム返しで子どもの心を満たす

〈あいづち〉
「うん」「は〜」「ふ〜ん」「へ〜」「ほ〜」等、あいづちをすると、相手はどんどん話したくなります。このあいづちを身に付けておくと子どもはもちろん、大人同士のコミュニケーションも円滑になりますので、ぜひ身に付けておかれることをおすすめします。

〈オウム返し〉
子どもの言った言葉をそのまま返します。それだけですが、子どもの気持ちが落ち着いて、ママの言葉を聞けるようになります。

例・・・

ママ

どうして○○くんを叩いたの?

子ども

だって…○○くんがおもちゃとったから。

ママ

そっか。○○くんがおもちゃとったのか。

子ども

そうだよ。おもちゃとられて嫌だったの。」

ママ

そっか。○○くんにおもちゃとられて嫌だったんだね。

子ども

うん

ママ

次からは『おもちゃとらないで』って言葉で言えるかな。叩くと痛い思いをさせちゃうからやめようね。○○くんに謝りに行こう。

まだおしゃべりが上手にできない年齢の子どもには、子どもの気持ちを理解して代弁してあげてください。

ママが気持ちをわかってくれたという安心感から、子どもの癇癪は落ち着いてきます。ママが共感してくれると癇癪の時間が短くなります。

3、人格否定や比較はせず行動を叱る

(例1)こんな声かけしていませんか?

ママ

「おもちゃを投げるんじゃないよ!何度言ってもわからない子だね。バカ!」

伝わる声かけに変換すると・・・

ママ

壊れちゃうと悲しいから、おもちゃは優しく持って遊ぼうね

(例2)こんな声かけしていませんか?

ママ

ほら!○○ちゃんは片付けてるよ。あなたときたら

伝わる声かけに変換すると・・・

ママ

車のおもちゃをおもちゃ箱に入れようね

人格否定や誰かと比較してしまうと、自己肯定感は低くなりますので、やめましょう。行動に注目して、その行動が悪かったことを伝えましょう。

どうしても比べてしまう場合、比べてしまっているという感情をまずは認めましょう。認めてあげた方が、感情が小さくなるからです。

よその子と比べる根底は、不安や恐れです。 我が子が上手くできないことによって、自分の評価が下がるのではないか自分が悪く思われるのではないかと不安になるからかもしれません。

4、気持ちに『共感』、行動は『NO』を繰り返す

『NO』を言う時に、声をあらげて怒る必要はありません。

子どもが「ヤダ!」とぐずる時、対応するママは大変だと思います。もちろん、子どもは気持ちを切り替えることは難しいため、行動には『NO』と言っても「ヤダ!」と暴れることもあります。

その時は、時間をかけて伝えましょう。子どもを一瞬で黙らせる魔法の言葉があったらいいのですが…残念ながらありません。くじけずに、気持ちには『共感』、行動には『NO』と伝えていきましょう。

『NO』を繰り返してもおさまらない時は、許容範囲であれば、少し譲歩しながら、子どもと折り合いをつけていきましょう。
 

ママが共感とお願いをくり返していくと、だんだんと子どものぐずりのテンションが下がっていきます。子どもは、そうやって時間をかけて、自分と折り合いをつけることを学び、我慢を覚えていくのです。

事例【夕飯前にお菓子を食べたがる】
Step1

子ども

お腹空いた!お菓子食べたい!!

ママ

お腹が空いたのね。もうすぐ夕食ができあがるから、あと少し待ってね

この会話を2回繰り返しても納得しなかった場合は、Step2に進みます

Step2

子ども

今お菓子食べたいの!

ママ

今お菓子を食べたいのね。でも今お菓子を食べてしまうと、夕食が美味しく食べられなくなっちゃうから、ママ悲しくなっちゃうの。じゃあ、味見係やってくれるかな?(子どもの好きな夕食メニューの味見をさせてあげる)


理由を具体的に話して、ママの気持ちを伝えます。そして、気持ちが切り替えやすい代替え案を提示します。それでも納得しなかった場合Step3へ進みます

Step3

子ども

ヤダ!お腹空いた空いた!もう待てない。お菓子食べる!

ママ

お菓子食べたいんだね。じゃあ、夕食を残さず食べたら、特別お菓子食べてもいいよ

夕食後はお腹がいっぱいなので、お菓子を食べたい気持ちもなくなることが多いです。食べたとしても少しで満足します。許容範囲は家庭によって違ってくるので、許容範囲で可能な提案をしてみてください

5、叱る時は、『7秒以内』『短い言葉』『落ち着いた口調』『真剣』の4つを意識して伝える

ダラダラ叱ってしまうと、何がいけなかったのかわかりにくくなります。子どもによっては、長い話を聞くのが苦手なタイプの子がいるため、途中から話を聞いていないかもしれません。

子どもにわかる言葉で、端的具体的に何がいけなかったのかをゆっくりと伝えましょう。その際、お子さんの目線に大人が腰を下げます。そして、お子さんの目を見て真剣な表情落ち着いた口調で伝えることが大事です。

大事なことは、根気よく繰り返し伝えていきましょう。

どうすれば良かったか4歳以上なら考えさせてもいいですね。自分で決めたことは子どもも実行しやすいものです。

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6、命令よりお願いのスタンスが効果あり

子どもに限らず人間は、命令されると反発したくなる生き物です。上から目線で叱ると、子どもも反発します。

子どもが言うことを聞かない時、「○○しなさい!」と上から目線で怒るのではなく、「○○してくれると助かるな。嬉しいな」とお願いする

「心配なの」「悲しいの」「こわいなあ」「困ったなあ」という、ママの気持ちを伝えてみると、子どもは受け入れやすくなります。すぐにお願いを聞いてくれるとは限りませんが、不思議とママ自身の気持ちが癒やされるのを感じると思います。

負けているように見えるかもしれませんが、言うことを聞いてくれれば、こちらの勝ちです。
『負けるが勝ち』とはよく言ったものですね。

7、否定文より肯定文を使う

親がしてほしくない行動を子どもがした時、つい「○○しちゃダメ!」と言いたくなります。
確かに子どもの行動は止まりますが、子どもはどうすればいいのかわからないため、また同じ行為を繰り返します。

「○○しちゃダメ!」より「○○しようね」が効果的です。

例えば、子どもが走って誰かにぶつかりそうな時、「走っちゃダメ!」と言うより、「歩こうね」とニッコリ伝える方が、わかりやすいです。

8、子どもにわかる言葉で具体的に伝える

たとえば、「静かにしようね」は抽象的で子どもに伝わりにくいです。子どもにしっかり伝えるには、わかりやすい言葉で具体的に伝えましょう。

「小さい声で話そうね」「忍者のように歩けるかな?」など。こうしたイメージしやすい、具体的な言葉を使うと、子どもはすぐに行動します。

9、脅さない

脅したり怖がらせたりすると即効性があるので、ついやってしまいますね。しかし、どんどん脅しを強化しないと言うことを聞かなくなったり、親へ不信感を抱いたり、友達を脅して言うことを聞かせようとしたり、後々弊害が起きてしまいます。

脅かすより、理由を子どもに説明しましょう。

ママ

おばけがでるよ!!

理由を説明する声かけ例

ママ

まだ起きていたいんだね。ずっと遊んでいたいもんね。でもね、遅くまで起きていると、明日元気に遊べなくなるの。明日も元気に遊ぶために、今日はもう寝ようね。最後に短い絵本を一冊だけ読んであげるね。

10、どうしても不機嫌な声になってしまう時は休養する

どうしても不機嫌な声になってしまう時は、ママの心がSOSを発しています。

・体調不良
・疲れ
・ひとりの時間が欲しい
・夫がかまってくれない など

色々な原因で心がしんどくなっています。思い切って、誰かにサポートをお願いして、休養をとりましょう。

家事をさぼったり、身体を休めたり、自分の好きなことをすると、また笑顔で子どもと接することができます。

イライラの沸点が下がり、いつもだったら、イライラ怒っていたことが、イライラしなくなります。

これであなたも叱り方マスター!?


この記事には、実践編を書きましたが、下記の記事には、叱り方の重要ポイントをまとめました。性格統計学のタイプ別叱り方も書いています。
是非、併せて読んでください。
↓↓↓

『叱り方がわからない・・・ママのストレス軽減&子どもの自己肯定感を下げない叱り方』

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