こんにちは!
イライラママを笑顔にしたい。
現役保育士・子育て専門カウンセラーHARUです。
夏休み明けの保育園・幼稚園に「行きたくない!」子どもの登園渋りとても困ってしまいますね。『これが毎日続いたらどうしよう・・・』と不安にもなります。
夏休み前は楽しく登園していたのに、突然「行きたくない」と泣き出す子ども。何が嫌なのか、わからずに悩んでしまうママもいるでしょう。
今回は、そんな時どうやって対応すればいいのか、具体的な方法を紹介します。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
1 夏休み明けに登園を嫌がる理由
夏休み明け、保育園や幼稚園の登園初日。「行きたくない」と登園を渋ったり、泣いてママから離れないお子さんもいると思います。
「夏休み前はあんなに楽しそうに行っていたのにどうして?」とママは不安になりますよね。実は、子どもが登園を嫌がるのには、様々な理由があるのです。
- ママやパパと離れたくない
- お友達と仲良く遊べるか心配
- 給食をちゃんと食べられるかわからない
- よくわからないけどなんだか不安
夏休み前は、子どもたちも園生活を頑張って慣れてきましたが、夏休みを挟むことで、その緊張感が切れてしまいます。
頑張っていた子ほど疲れが出てきます。初めての長期休みだった子にとっては、不安な気持ちになるのは当然かもしれません。
2 子どもが登園を嫌がった時の4つの対処法
①子どもの気持ちに寄り添う
子どもは「ママ〜」とくっついてきた時に、親が離そうと思えば思うほど、子どもは離さまいと必死になってくっついてくるものです。
子どもが不安や甘えが出た時は、無理はさせず、子どもの気持ちに共感して甘えを受け止めてあげることが得策です。
そうすると、子どもの心が安定して、早く登園渋りから脱出することができます。
『甘えさせたら登園渋りがクセにならないかしら?』と不安に思われるかもしれません。ご安心ください。
子どもは本来、良い方に変化しようとする生き物なので、心が安定したら、自然とママから離れていきます。
②朝は子どもを極力叱らないよう努める
朝は忙しくて叱りやすい時間です。
ですが、これから1日頑張ろうとしている子どものエネルギーを、叱ることで減らしてしまうと、登園渋りにつながってしまいます。
ママから肯定的な言葉をかけてもらうと、子どものエネルギーは増えていきます。
肯定的な眼差しで、見たままの事実(できていること)を言葉にして返してあげましょう。
声掛け例…
起きれたね
おっ!ひとりで着替えできたね
ひとりでトイレ行けたね
朝ごはん食べられたね
幼稚園に行く準備できたね
この様に、当たり前な些細なことで大丈夫です。
③スキンシップで肌から愛情をそそぐ
・抱きしめる
・頭を撫でる
・親子でふれあい遊びをする
・着替えを手伝う
普段よりスキンシップを増やすことで、子どもの心が安定してきます。
スキンシップをすると、『オキシトシン』という幸せホルモンが出るため、実は子どもだけではなくママの心も安定してきます。なんと美肌効果もあります!
④愛情を言葉で伝える
「大好きだよ」と言葉で伝えてみてください。お子さんの不安な気持ちもスッと晴れることでしょう。保育園や幼稚園に行かせることだけに注目せず、気持ちを安定させてあげることが大切です。
大好きだよ
〜してくれて、ママ嬉しいな
生まれてきてくれて、ありがとう
直球の愛情表現を嫌がるお子さんには、
『子どもの名前+あいさつ』でも愛情が伝わります。
子どもの名前+おはよう
子どもの名前+いってらっしゃい
子どもの名前+おかえりなさい
子どもの名前+おやすみなさい
笑顔で言ってあげてくださいね。
3 行き渋り度別 3step対処法
上記の4つの対処法をすれば、軽度〜重度の行き渋りに効果があります。
さらに具体的な行き渋り度別 3step対処法をご紹介します。
〈軽い行き渋り状態〉
Step 1 笑顔で送り出す
「なんとなく不安」になっているだけかもしれません。まずは、いつも通り笑顔で元気に送り出してみましょう。
ここで気をつけたいことは、「大丈夫かな?」とママが不安な顔を見せると、それがお子さんにも伝わります。心配な気持ちは心の中にそっと隠しておきましょう。
Step2 先生に任せてすぐに離れる
保育園や幼稚園の先生は、子どものプロです。子どもたちの登園渋りにも、慣れているため上手に対応してくれるはずです。
「楽しんできてね」と抱きしめたら、あとは先生にお任せ。その場をさっと離れてしまったほうが、お子さんも気持ちを切り替えられます。
ママの顔が見えなくなったら、案外平気という場合も多いものです。後ろ髪を引かれる思いでしょうが、先生を信じて預けてみましょう。
Step3 保育園・幼稚園の話はしない
登園を渋っている間は、家庭で保育園や幼稚園の話をするのはやめておいたほうがいいです。
「今日は何をしたの?」「楽しかった?」とつい色々と聞きたくなるのが親心です。でも、質問をすることで園生活を思い出してしまいます。「明日も行かなきゃいけないのか……」と子どもが不安になることもあります。
お子さんが自分から話してくるまでは、グッと我慢です。もし保育園や幼稚園での様子を知りたければ、連絡帳などを利用して先生に聞いてみることをおすすめします。
〈行き渋りが何日も続く〉
Step 1 子どもの行きたくない気持ちを否定せずに聴いてあげる。
この時、「うんうん」とあいづちをうちながら聴いてあげると、子どもはちゃんと聴いてくれていると安心して、素直に気持ちを言えるようになります。
そして、子どもの言った言葉をオウム返しに同じ言葉を返してあげるだけでいいです。子どもは自分の気持ちをわかってくれたと更に安心して心が満たされます。
子どもが話すが8割でママが話すが2割がベスト
子どもの心を安定させるには、ママが聞き役に徹するとうまくいきます。
Step 2 心の充電休みを取る
行き渋りが何日も続くようなら、思い切ってお休みをすることをおすすめします。疲れた子どもの心を充電する『楽しい計画』を子どもと一緒に考えてみましょう。
引き渋り親子のやりとり例…
幼稚園行きたくない
そっか〜幼稚園行きたくないのか
ママと一緒にいたい
ママと一緒にいたいんだね。じゃあ、今日は特別に幼稚園お休みして1日ママと過ごそうか
先程も述べましたが、休みグセがつくことはありません。心が回復したら、また元気に行けるようになります。
心に愛情を充電する期間と割り切って、子どもと楽しく過ごす工夫をしてみてください。
Step 3 長く続くときは先生に相談をする
あまり長く登園を嫌がる場合は、何か別の理由があるかもしれません。
特に夏休み明けは、運動会などの大型行事があり、練習などで生活が変化する時期でもあります。
疲れが出たり、練習が嫌だったりする子どももいるでしょう。もし心配なときは、何か原因がないか探ってみてください。
ここで気をつけたいことは、お子さんに聞くとストレスになってしまうので、先生に相談してみることです。
4 まとめ
休み明けは、大人も仕事に行くのが憂鬱(ゆううつ)になります。子どももきっと同じです。そう考えると、子どもが登園を嫌がる気持ちも理解できますね。
子どもにとって、いろんな人と関わる保育園や幼稚園は、大人の会社と同じような場所です。「子どもも頑張っているんだな」と、ぜひ温かく見守ってあげてください。
そして・・・
子どもをコントロールするより、ママ自身がやれることをした方が、断然子どもは変わります。
今回ご紹介した対処方法で、ママがやれることをできる時にやってみてください。
『やれること』や『できる時』を増やすためには、ママもご自愛をして心の充電が必要です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
365日24時間子育て本当にお疲れ様です。評価されにくい子育てをよく頑張られていますね。
子どもは親の時間とお金を食べて成長します。ですから、ママも疲れてしまうのは当たり前です。自分に優しくしてあげてください。
ママの笑顔は家族の幸せにつながっていきます。ご自愛なさってください。
イライラママを笑顔にしたい。
現役保育士・子育て専門カウンセラーHARUより