こんにちは!
子育てに関わるすべての人を笑顔にしたい。
あなたの子育てサポーター保育士のHARUです。
「子どもが『イヤ!』ばかり言います。育て方が甘いのでしょうか?」こんな相談を受けます。
「イヤ!」と言えるのは、家庭が安心できる場所だからです。
子どもが「イヤ!」と言えたら子育てが成功している証拠です。
言うことを聞かなくなったのは、成長の証。「イヤ!」と言い出したら、『ちゃんとおおきくなってる。よかった』と思って大丈夫です。
子どもは何歳になっても親の言うことを全部聞いてくれるわけではありません。
子どもには子どもなりの考えや好み、正しさがあるからです。それを押さえつけて、子どもの言い分に耳を貸さないでいると、逆に「イヤ!」と言えない子どもになってしまいます。
これはとても辛いことなのです。
子どもには家庭以外で安心して「イヤ!」と言える場所がないからです。
「イヤ!」と主張することは、生きていく上でとても大切なことです。練習台になってくれるのは、たいてい家族だけ。それが出来なくなってしまうのは、子どもにとって大きなマイナスです。
私が学童クラブで働いていた時、親の前では良い子にしているのに、学童クラブでは友達や職員に嫌なことをして、気を引こうとする子がいました。
本当は逆がいいですね。外ではよそ行きの顔をしていても、家では甘えん坊で「イヤ!」とだだをこねられる。
子どもは家庭が『自分の存在を受け止めてもらえて、安心できる場』だからこそ「イヤ!」が言えます。
だから、「イヤ!」が言えたなら、子育ては成功なのです。
だだをこねはじめたら、まずは落ち着くまで「いやなんだね」「○○したいんだね」と受け止めてあげてください。
イヤイヤ期の子どもが親に気持ちを分かってもらうことは生きる意欲や人と関わる意欲を育むためにとても大切です。
今回は、以前書いた【2歳の子育ての悩みNo.1『イヤイヤ期の子育てがしんどい』あなたへ】に書ききれなかった、イヤイヤ期の関わり方やテクニックをご紹介します。
理想的なことも書きますが、理想は頭の片隅に置いて、今の自分が出来ることを取り入れてみて下さい。
この記事を読んで、少しでも参考になれば嬉しいです。
1 100点満点を諦めると子育てが楽しくなる
『公園で長く遊びたがり帰ろうとしない』
公園で長く遊びたがった時には「そうか……そしたら夕飯を作れないから、今日は特別にコンビニのおにぎりにしちゃおうか!」。こんな日もたまにはいいと思います。
どうしても時間が許さないときもあります。いつもそんな対応はできないのは当たり前です。できるときにいっぱいしてあげればいいのです。
子どもは『自分の気持ちを分かってくれた』『お母さんが気持ちを譲ってくれた』と分かるので、親への信頼が育ちます。
どのご家庭もやる事に追われて時間がなく、いつも焦ってしまいますよね。そして、栄養のある食事を食べさせて、規則正しい生活をさせなくてはと頑張ってしまいます。
もちろんそれも大事ですが、『完全に』ではなく、『なるべく』で大丈夫です。栄養士さんに聞くと、「食事は1週間とか1カ月のうちでバランスが取れれば大丈夫」と言います。
何から何まで100点満点でちゃんとしなきゃと焦らなくても大丈夫です。
『たまにはいっか』と思うと、気持ちも楽になり、余裕が生まれます。
余裕は子育てにおいて最重要ポイントだと私は思います。
なぜなら、余裕がないとイライラします。そうすると、不必要に子どもを怒鳴ったり、怒りが子どもに向いてしまうからです。
ちなみに、子どもの要望に添えないときは、理由をちゃんと説明するといいですよ。
大事なのは、できないときにも「○○したいよね。でも、今日はこういう理由で無理なの」「時計の針が〇にくるまで待っててくれたら必ずするからね」など、ちゃんと理由や見通しを子どもに説明することです。
そして、いったん約束したら親はちゃんと守りましょう。約束を守ってくれる人だと分かれば、そのことが信頼となって、大事なときに、子どものほうから「いいよ」と譲ってくれるようにいずれなります。
●帰りたい時間より30分前に「もう帰る時間だよ」と声をかける。「分かった、もう少し遊びたいんだね。じゃあもう少しだけね」とその30分間は子どもの気持ちを理解して、ママが譲ったと見せる。
●子どもは「今を心地よく暮らしたい」と考える「今を生きる人」。先の見通しはできないので、それを可視化して、先にある楽しみを提示してあげる。
「今ならまだお店が開いているから、バナナを買って家でバナナジュースを作ろうか」「あそこに夕顔が咲いているから見に行こう」「家に帰ったら、お風呂でシャボン玉しようか」など、我が子が楽しみに思うことを色々試してみてください。
2 『子どもの気持ちを受け止める』はなぜ大切なのか
『嫌なことがあると、その場に寝そべる。ベビーカーに乗りたくなくて抵抗。何回も続いたので、「いい加減にしなさい」と抱き上げた。イヤイヤを聞き流しつつ、「あれ何だ?」など気をそらせつつ、無理やりベビーカーに乗せた』
1~3歳の子どもでも、親が本当に自分を理解しようとして言っているのか、思い通りに自分を動かそうとしているだけなのかは感じ取ります。
気持ちを伴わない言葉だけで受け流していると、『この人には分かってもらえない』という小さな不信感が積み重なります。
不信感がたまると、理由なく爆発することもあります。
長い目で見れば、小さなイヤイヤを常に受け止めておくほうが後で困りません。
体をはった実力行使には、『こうでもしないとこの人は分かってくれない』という隠された意味があります。
親の言葉が足りなかったり、表情が分かりにくかったりして親が表現下手で『毎日受け流されている』と子どもが感じてしまうと、地面に寝そべるなどの実力行使に出ます。
それをさらに受け流し続けると、暴れるなどの次の段階に行く可能性もあります。
また、我慢をさせられ続けていると別の弊害も出てきます。『自分で考えないスイッチ』が入って、4~5歳以降に、指示されないと何も動けない、自分で考えたり工夫したりする自発性が育ち損ねてしまう心配もあります。
とはいっても、一日中イヤイヤされると、『受け止める』がだんだんと『受け流す』になってしまいますよね。
まずは一日一回から、『子どもの気持ちを受け止める』を意識してみることをおすすめします。
歩きたい気持ちが出てきた年齢の子どもにとって、ベビーカーは窮屈で自分の欲求を妨げる嫌な存在。実は「大人の都合」で使っていることが多いもの。
「歩きたいのね。じゃあ少し早く家を出て歩こうね」「保育園に間に合わないので全部は無理だけど、危なくない道だから、あそこまで歩こうね」など、具体的に話す。
間違えやすいのですが、受け止める=すべて親が我慢すること、ではありません。子どもがどんな気持ちでそのことを主張しているのかを理解しようとする姿勢が大切なのです。
3 『子どもの願いを叶えてあげなきゃ!』の落とし穴
優しい親が苦しむところは、子どもの思いや気持ちを聞いたら、それをその通りしてあげなきゃと思うことです。
子どもに合わせすぎて、親の我慢が限界に達して、大爆発なんてことも・・・。
せっかく子どもに良かれと思ったことが、逆効果ですよね。
子どもの気持ちを大切にするのと同じように、自分の気持ちも大切に(気付くように)すると、子どもとも無理なく良好な関係が築けると私は思っています。
子どもの思いや気持ちを聞く。
それから、親も自分の思いを伝える。
そして、お互いの納得できるところまで話してもいいし、家庭の決まりだからと親が決めた決まりに沿って行動するように伝えてもいい。
子どもの要望と自分の要望が違っていたときは、怒ってこちらの要望を通そうとするのではなく、子どもの気持ちを受け止めながら、淡々とこちらの要望も伝え続けましょう。
4 イヤイヤ攻略マニュアル
『大人からするとたいした違いはないことでも、本人の思っているものと違うと、怒って泣き続ける。最初は優しくなだめたり、褒めたりするものの、何十分間も反発されると、時間もなくなり、自分の余裕もなくなってきて、最後は怒鳴ってしまう』
『大人から見ればささいなこと』という言葉はよく使われますが、味覚や聴覚など子どものほうがずっと優れていることもあります。
例えば『あなたにはどう違って見えるの?』などと知ろうとする姿勢を見せることが大切です。
怒ったり脅したりを繰り返すと、子どもはその方法を学んでしまいます。
怒ったり・脅したり以外の方法を試すことで、間接的に子どものコミュニケーション方法を増やすことにもつながります
〈イヤイヤ攻略マニュアル〉
①イヤイヤ中
イヤイヤしている時は、関わるタイミングではありません。
イヤイヤ中に大人の気持ちを伝えようとしてもヒートアップしていくだけです。
まずは子どもの気持ちを受け止めましょう。
優しく・柔らかく、それが通じなければ、凛とした態度でいましょう。
時には、(子どもの安全が確保されていれば)子どもと少し離れるのもありです。
イヤイヤをしている時には、親が負けてもいいのです。『負けるが勝ち』です。
子どもも長時間イヤイヤしていると、自分でしゅうしゅうがつかなくなります。何に「イヤ!」としていたかも分からなくなってしまいます。
イヤイヤ中、子どもの様子をよく観察してください。子どもはママとのお約束を守ろうとすることがあります。
感情にのまれているので、完璧な形では実行できないですが…
『ママは私のことをわかってくれる!』と子どもは感じて、ママへの信頼感が上がります。
②落ち着いてきたら
子どもの気持ちに共感する。
「さっきは、服が上手く着れなくて、悔しかったね。」などと子どもが言葉にできなかった気持ちを代弁する。
『わが子には他の人の気持ちが分かる優しい人になってほしい』というのは親ならば誰もが願うことだと思います。
親は子どもに共感しているつもりでも、『はいはい、分かった分かった』という表面的な『同感』になっていないか確かめましょう。共感は相手の立場に立って一緒に感じることです。
③落ち着いたら
好ましい行動(お約束)を伝える。
「服が着れないときには、ママを呼んでね」として欲しいことだけ伝える。
子どもは知らないだけのことも多いのです。
☆どうしても伝えたいママの思いは、私を主語にして
「○○ちゃんが、泣いて騒ぐと、ママは○○ちゃんが壊れてしまったのかと思って心配になっちゃうの」と言う。
本当は「もう!いいかげんにやめて!」と言いたいところですが、そこは、なぜやめて欲しいかと自分の中にある本音を探す作業をしてくださいね。
☆イヤイヤ期を乗り越える鍵は穏やかな時間にあり
ぜひ子どもが穏やかな時間に、幼い我が子を一人の人としてみて話してみてくださいね。
絵本を読んだり、子どもの好きな遊びを一緒に楽しむのもいいですね。
5【性格統計学】から見る子どものタイプ別対応方法
我が子がどのタイプか分かったら、以下のことを意識して、接してみてください。
今まで伝わらなかったことが、伝わりやすく変わってくると思います。
〈ビジョンタイプの子〉
●長い話は途中から聞いていないので、ダラダラ叱っても効果は薄い。親は端的に叱るようにする。
●細かく指示はせず、話は短文やキーワードで伝えてあげる。
●好ましい行動が出たらすかさず「おっ!すごい!」と声のトーンを上げてオーバーに言うと褒めていることが伝わりやる気が出る。拍手も有効。褒められると伸びる。
●「なぜ?」と質問されるのが苦手。
●ルールありきで叱られるのが嫌い。叱った後は、「○○ちゃんならきっとできる」と期待していることを伝える。
〈ロジカルタイプの子〉
●「とりあえず」の漠然とした指示が苦手なので、結論を先にして具体的に伝えてあげる。
● 急な予定変更がストレス。計画的に納得してから物事を進めたいため、親は目的を明確にして見通しがもてるように前もって伝えておく。
●感情的に叱られるのが嫌いなので、親は冷静に叱るようにする。失敗しないように行動している。
●自分の努力や成果を具体的に褒められると嬉しい。
● ムダが嫌いで効率を求めるため、自分のペースとタイミングで進めたい。
〈ピースタイプの子〉
●大きな音が苦手なので、大きな声で叱られるのを特に嫌がる。さとすように話した方が伝わる。叱った後はほっとかずにフォローしてあげる。
●スキンシップが好きなので、たくさん触れ合う、抱っこしてあげる。「ありがとう」をたくさん言ってあげる。
●本質を追求し、安心・安全を求めて判断する。ひとりで行動できない時は、親も一緒にやってあげる。
●指示は理由と全体像を丁寧に説明してあげる。
● 人と比べられるとやる気をなくす。
我が子は何タイプ?と思った方へ
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【性格統計学】からみる親のタイプ別イヤイヤ期の対処法を書いています。
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